名古屋めしに台湾ラーメンというものがある。でも台湾には無いラーメンなのだ。
なぜ名古屋なのに台湾かというと、名古屋市にある台湾料理店・味仙(みせん)が、店員の賄い食として作っていたラーメンを見た客が食べてみたいと申し出たことに始まる。
思った以上に高評価だったそのラーメンは店のメニューのひとつに加えられたが、その時、問題になったのがラ-メンの名前。
店主・郭明優さんが台湾人だった事から、台湾人が作るラ-メンということで、台湾ラ-メンと命名され、激辛ブ-ムもあり、名古屋中はもちろん、愛知県中に広まっていった。
それがゆえ、名古屋人や愛知県民は、中華料理屋、台湾料理屋などラーメンを出す飲食店、そして会社の社員食堂などでも台湾ラ-メンを食べたことがある人も多いと思う。
また今となっては地元ス-パ-はもちろん、楽天などの大手ショッピング通販などでも台湾ラ-メンを買う事ができる。
しかしその元祖が味仙であり、味仙の今池本店でもある。
今回はそんな味仙今池本店に台湾ラ-メンの元祖を食べに行ってみた!
味仙は今となっては、
・JR名古屋駅店
・中部国際空港店(セントレア)
・八事店(昭和区)
・下坪店(千種区)
・藤ヶ丘店(名東区)
・焼山店(天白区)
・矢場店(中区大須)
・日進竹の山店(日進市)
など多くの支店があるが、その元祖は千種区にある今池本店。
ということで、今回は名古屋駅から味仙・今池本店までのアクセス方法を紹介してみよう!
●名古屋駅から味仙・今池本店へのアクセス方法●
名古屋駅から味仙・今池本店への行き方のポイントは次の2つ。
(1)名古屋駅で東山線に乗る
(2)今池駅で降りて1分歩く
たったこれだけ。すごくわかりやすい。
では詳細を見てみよう!
(1)名古屋駅で東山線に乗る
名古屋駅に着いたら地下鉄乗り場へ移動して、黄色の東山線に乗ろう。
方面は、藤が丘行き。
名古屋駅から5つ目の駅が今池駅だ。
(2)今池駅で降りて1分歩く
今池駅に到着した!
写真だと反対方になっているが気にしないでほしい。
ちなみに名古屋駅から今池駅までの移動に必要な所要時間は約10分。料金は¥240だ。
さて、ここから味仙・今池本店は徒歩1分だ。
実は駅構内に看板も出ている!
これを見る、今池駅の9番出口が一番近いようだ。
9番出口を出て店までほんの数分。しかしここで思わぬ展開が!
公式サイトを見てみると、営業時間はPM5:30~ということで5:35分くらいに行ってみると…
ええ!もう行列ができている!
店内にも待ちの人達が!
あんたらいつから並んでいるのか?
ウワサには聞いていた味仙だが、まさか開店5分で高尾までの行列ができるとは思ってもみなかった。まあ、この日は日曜日という事もあったのだが、5分でこれはないだろ???
そして待つこと30分。ようやく席に着く事ができた。
天井は高めで開放感がある。
そしてテーブルには青い瓶が置かれた。
は?これなに?こんな飲み物注文してないんだけど?と、店員に聞くと『あ、水です』。
まずは餃子。
餃子は中身がギュッと詰まっており、餃子というよりニラまんじゅうに近いというのが私の感想だつた。つまり肉厚で食べ応えがある。
そしてメインの台湾ラーメン。
まず表面を覆う、ひき肉の多さに圧倒される。
そして麺。
麺は少し固めでストレ-ト。しかしやや太めでこれがス-プによく絡む。
ではひき肉と同時にス-プを頂くとしよう。
一口飲んでみると…
辛い、実に辛い。
しかし単に辛いだけではないのが味仙の台湾ラーメンの特徴で、辛いけどどこか深みがあり、そして甘さも感じる、つまり甘辛くそしてコクがあり深いと表現すればわかりやすいだろうか?
また辛いのが苦手な人は、注文時に『台湾ラーメンをアメリカンで!』と注文すると良いだろう。
味仙では、辛さ控えめをアメリカンといい、アメリカンにすることでマイルドな辛さの台湾ラーメンにすることができる。
そしてニラ。
ニラもごろごろ入っている。味仙に行った後、会議やデ-トといった臭いが気になるシ-ンがある場合は要注意だ!
また辛さが気になるという人は、他のラ-メンもオススメだ。例えばこれはチャ-シュ-麺。
肉厚のチャ-シュ-が入っており、ス-プは全く辛くない。
さて、この日初めて味仙の今池本店で名古屋めしにも数えられている台湾ラ-メンを食べてみたのだが、そこで気付いたのは味仙の本当の魅力は台湾ラ-メンではなく、もうひとつあるという事。
それは、食事をする空間だ!
【味仙の食事の空間とは】
味仙は行列ができるほどの人気店だ。
しかし店内を見てみると、4人がけのテーブルに2人客が座っているケ-スがほとんど。例えばカップルや夫婦などがそう。つまり2人席が無いのか、もしくは少ないのだ。
でも味仙今池本店は相席をお願いしない。
私の感想だが、つまりこれはどういう事かというと、味仙今池本店は食べる空間というのを味と同じく大事にしている店だと思った。
たとえば純粋に売り上げだけを追求するのであれば、矢場とんの様に、かき入れ時はどんどん相席を進めればよい。そう、厨房の豚肉をさばくように客をさばけば数字的なものはどんどんあがるだろう。なぜなら外には待っている客が行列をなしているからだ。
しかし味仙今池本店は違った。
開店5分後に外に外に行列ができていようと、2名の客は4名様のテーブルに座って、楽しそうに食事をしていた。
これは食べる空間を大事にしているという事なのではないかと私は思った。
だって、4人掛けのテーブルに通されて、食べている途中に2人の相席を頼まれたら、やはりよそよそしいし、リラックスして話もできない。
しかし今池本店にはそれが無く、外に客が待っていようと相席は頼まれなかった。
他の店はどうか知らないが、もしかするとこれが味仙のコダワリで、商品の味と同じく大事にしている事なのかもしれない。
台湾ラーメンの味はもちろん、店の接客や対応にも腹一杯の味仙今池本店だった。